SKI 大好き人間 【佐藤智子】 の日記

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最新著書Let's Ski スキーの(文芸社2011/01)

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...... 2024年03月25日 の日記 ......
■ 講師依頼 for 春の凸凹スキーレッスン   [ NO. 2024032501-1 ]
3/23(土)、苗場スキー場。
午前中吹雪いていました。
ゴンドラで山頂へ上がりたかったのですが、麓でも朝から風が強く、みなさまを考えたら、ゴンドラで山頂は断念。

かれこれ4年? 5年?
講師依頼を受けている「春の凸凹滑りを楽しむ会」の恒例となったスキーレッスン。
今回は13名様のご参加を頂きました。
初めてご参加する方もいらっしゃいました。
ありがとうございました。


240323_skilesson.jpg
ちょ〜狭いピッチの
凸凹コース背景に


240323_skinaeba.jpg
お昼のスナップ
飲酒してません
私飲めませんので





初めて滑る方々のお昼のご感想で、「踵が大事って斬新でした」と。
「「常に前に」って言われて、前に重きを置いて滑っていましたから」と。

普段の生活で爪先に体重があるでしょうか?
足首のくるぶしが関節になって、脛骨金は踵に近い所に接続されています。
普段立った場合、土踏まずから踵寄りに体重が乗っていやしませんか?
その立ち姿勢をスキーブーツを履いても出来る限り維持して欲しいと言うのが、私の、上達を望む人たちへの底辺のバランスです。

爪先立ちで踵が高くなっているブーツで、フットワークは望めないです。
何より、軽く屈伸運動に至らない筈。

スキーブーツの中が爪先立ちで、斜面に、滑るスキーでスピードコントロール、スキー操作のコントロール、そして何より、滑るスキーの上で自分自身のからだのコントロールが可能でしょうか?
成す術はないと思います。

スキーが滑り始めたら、身を委ねるだけ・・・。
無理に操作を行わなければならなくなるという悪循環に・・・。

先ずは、まだまだスキーが分かっていないレベルでは、足裏は平らが基盤となると思って頂きたいです。
ブーツ装着して、軽く屈伸運動を行い、膝裏と股関節が軽く屈曲できるようなフットワークを得て欲しいのです。
その動きが確保できずして、雪上でからだは尚のこと動かなくなると知って欲しいです。

スーパースキーヤーは、インソールを自分の滑りにそぐわせるために造ります。
しかし、まだまだそのレベルに到達していない、まだこれからスキーの勉強をしなければならないレベルのスキーヤー、特に基礎スキーヤーは、インソールを自分の足裏に合わせて造ろうとしない方が上達します。
と、私は常に思っています。

なので、スキーブーツの中では、踵がグッと力を押し込める状態にして欲しいです。
その強さがからだに柱を造ることになりますし、バランス確保、自分自身のからだコントロールでスキー操作もし易くなっていくというものなのです。

ブーツの中でのハイヒールは、スーパースキーヤーのスキーの事をちゃんとわかっている人が行うことです。
それ迄のレベルスキーヤーは、自分のそのからだを動かすことを学んで貰いたいと思います。


凸凹スキーレッスンでは
スキー操作に必要なスキーヤーが行わなければならないスキーの操作は、「回旋」「角付け」「前後の動き」です。
しかし、誰もが余り気にせずに、というか、分からずにスキーをしている。
大回りは此処でこうやって、小回りはこうやって・・・みたいな感じで。

確信のあるスキー操作で技術を構築しているスキーヤーはほとんどいないというのが今のスキーではないでしょうか。
特にカービングスキーが出現してからは、スキー操作が曖昧になってきているというのも悲しい限りです。
だから、「そんな感じで良いんじゃない?」ってスキーになって、全てがボヤ〜ッとした技術で、なんか滑られるようになったってなってませんか?

確実にスキー操作を意識して行えるスキーヤーは残念ながら、スーパースキーヤーだけです。


そのスキー操作曖昧でスキーが出来ちゃうのだから、昔の真っすぐのスキーでスキーして貰いたい!
いかにスキー操作がなされていないとターン技術に導いていけないかが実感できると思うのですけどね。


残念ながら、操作が曖昧でした。
特に、踵をしっかり使っての滑りがドタバタと・・・いかに前のめりでもターンが出来るかは、カービングスキーの性能がそうしているだけなのですねぇ〜。

なので、短いこの時間に徹底して貰ったのは、「回旋」技術。

スキートップからスキーを操作できない。
テールが先に動く動きはスキーヤーはジッとしていることになるのです。
なので、その操作で滑るスキーヤーは、斜面方向へからだの縦軸が動きのない中で、スキーが出来てしまっているという状況に・・・。

スキーヤー自身が斜面に沿って、スキー操作に沿って動きを出せないとなると、ハの字の滑りも出来ていないってなる訳です。

「あなたの滑りのベースとなっている滑りはなんですか?」
「わからなくなった時に立ち戻れるベースの滑りはなんですか?」

実は、基礎スキーにはそれが無い!
というのを、モーグルスキーの基本技術を学んで、知った事実でした!!!
恐るべし基礎スキー・・・。
そして、基盤があることであのスーパーな滑りが可能になっているモーグルスキーも凄い!!!
ワールドカップ選手やオリンピック選手がスランプに陥って立ち戻る所が、基本技術なのです。
それが出来るから強いんですよねぇ〜。
どんな自然条件でも引き出しが増やされていく。
引き出しを増やしていくのは、この滑りが出来たから、じゃあ、次はこの滑りに・・・っていう基礎スキーの考えでは得られないのです。
基本技術に戻れる、スキーヤーにとって、これが基本技術ですという基盤となる技術を持っていないと、引き出しは増えないのです。

だから、肝試し的な、凸凹滑り、新雪滑降、悪雪滑走となってしまう訳なのです。
スキーレッスンで出来たとしても、基本があやふやだとしたら、何時の間にかどうやって滑ったらよいのやらぁ〜・・・っていうのが今のスキーではないのかなぁ。


その戻れる基本技術。
私は絶対的に「直滑降」と「横滑り」と思って揺らぎません。
そして、「直滑降は斜面を真っすぐ向かう技術」「横滑りは雪の抵抗を受ける対応するための技術」と心しています。
ターン技術の中にはこの二つの技術の行き来なのです。
なので、私は、モーグルスキーの基本技術を学んでからは、ターンの基盤となる技術は、真っすぐに滑る技術と思えるようになってきました。

学ぶ過程のレベルでは、ターン弧を考えるから成す術無しに陥ってしまうのです。
真っすぐを考えて、その直滑降と横滑りを正確に繰り返されたら、それは何れターン技術そのものになっていくという考えを持てたら、斜面落下はシンプルになりますし、からだも斜面に沿って動かせるようになるのですけどね。

真っすぐよりもカーブを先に考えるから、どこで何したらよい状態。
またここでこうやってって言ってる間に時すでに遅しという有様に・・・なる訳です。


昔々、かれこれ四半世紀以上も前のの自分達子供の頃のスキーは、リフトもねぇ〜時代。
スキーにエッヂもねぇ、スキーブーツは長靴だぁ〜!
って時代。
裏山に、木のスキーを履いて、自分達が真っすぐ滑るコースをカニ歩きで雪を潰しながら登って造って、とにかく真っすぐ滑って、段差があればそこを飛んで、誰が一番遠くまで飛べるか。
ってのがスキーでした。

なので、足腰がスキーの為に鍛えられ、雪質等感じながら、真っすぐ滑ることを身につけた時代です。
ターンなど考えもしなかった。
というか、ターンは出来なかった。
なので、真っすぐがイコール スキーだったのです。
だから、斜面に沿って滑ることが身についたともいえるのです。

現代は直ぐに回すことを教えますから、斜面に沿って真っすぐ滑ることはやらなくなる・・・大原スキー場にレッスンお越し下さった方には良く直滑降して貰いましたけどねぇ〜。
滑るというよりもスキーの乗ることが大事になってしまって・・・斜面に沿って滑り降りてくれないスキーヤーが多かったと感じたから、直滑降して貰ったのです。


スキーヤーはスキーを滑らせるエンジンでなければならないのです。
スキーに乗ることが目的になると、斜面落下に物体として落ちていかないからだになってしまうのです。


季節スポーツだから、中々ねぇ〜・・・。

でも、上達一番の近道は、日頃からからだを整えておくことです。
私はこの夏、より、内転筋、大腰筋、腹直筋意識して整えます。
自分の滑りを撮って下さり、それを観ての分析です。

スキーが出来る、ピラティスもしている、柔軟なからだだ、運動が出来る等、今迄はそうでした。
そして、今迄の考えが、「そうだから」という思いに甘んじて、ちょっとそのままにしていた感十分にありまして、反省です。
時間の経過と共に肉体は老化・・・あるべき筋肉も痩せ始めている・・・という事を思うと、造ることをしていかなければ来年は今のようにも行かなくなる。

と、分析しています。
肉体が衰えて来る年代突入となりますので、そのカーブが緩やかになるように、より、からだへ目を向けて、内側と外側、造っていかないとです。

そう思えると、良い動画でした。
ありがとうございました。


久々にスキーをすると、ブログも長くなる・・・失礼しました。
でも懲りずに読んで頂きありがとうございました。

次回のスキーは奥只見丸山スキー場で開催される大会のお手伝いです。

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