今日も雨です。 でも、そんなに雨脚は強くありません。 昨日は、「ガスサン(月山)」と雨でした。 その分、滑る雪と化していました。 今日も滑る雪です。 でも、そのガスと雨のお陰で、リフト待ちは一切ありませんでした。 今日も朝からの雨で、きっと、人は少ないでしょう。 でも、視界はクリアです。
 6/9(土)の朝写真 後にガスが降りて真っ白になりました
最終回のキャンプは、現地で「入れますか?」なるお申し込みを頂戴し、男性8名様です。 「佐藤レッスン初めて」の方が多いレッスンとなりました。 ご参加者総勢の半数は初めての方と言う月山となりました。 5回開催で平均受講者数は5.6名様となりました。 ありがとうございます。
冬のシーズンも当然ながらですが、月山でのスキーは冬に比べて天気によって雪の条件が変わる季節でもあります。 そういう条件を経験出来るというのは非常に貴重であり、「技」を仕入れるには絶好のチャンスでもあるのです。
月山は「スキー場」とは言え、やはり、「自然の山そのもの」ととらえて心してかかって行かなければならない所です。 その為に、「ワンターン、ワンターン、確実に止まる事の出来るスキー操作と重さの移動」を学んで挑んで欲しいのです。 雨の日の雪は、雪の抵抗が少なく、非常に滑る雪と化します。 その雪の条件を察知して、「安全な滑り」を心得てそれが出来て行かなければならないのです。 この雪の状況は、真冬では経験出来る状況ではないので、やはり、月山と言う大自然は経験を増やしてくれる山であります。
学ぶべきは「置かれている自然の条件の中で、どう、安全を確保した上で滑るか」なのですからね。 そういう中の上に、スキー技術が重ねられて行かなければならないのです。
よって、私は、相変わらず、土台構築です。
「ポジショニング」 「斜面真下方向へ直滑降」 「斜面真下方向へ横滑り」 「スキー操作=上下 水平の動き 傾き」 「身体の動き」 「谷足 内足の役割」 「腰 股関節の重要性」 「上半身の役目」 「凸凹の条件の利用」 「etc」
これらを説明して滑って貰っています。
しかし、一般的に「スキーで滑る」のその認識と違っていますので、「え?」って思われる方がほとんどです。 「スキーで滑るとはこういうもの」が、遠い昔から決められてしまった日本のスキー技術。 というよりも、「ターンをする為の技術」とでも言えるかもしれません。
近年は、カービングスキー出現の為に、より一層、土台となるべき技術を飛び越して、ターンする為にが目的になっています。
しかし、そうなったがために、スキーヤー自身が斜面に沿って滑り下りるという大事なその部分の欠如となっているのも事実なのです。 スキーヤーが斜面に沿って滑り下りれなくなって、ターン技術を身に付けようとするので、腰が全て引け腰・・・というザマ。 それに、スキーの向き替えは足元ではなく上半身や腰を回してというスキーの向き替えになっているという・・・。 上達してますか? 実感出来ていますか?
スキー技術に基礎技術が存在せずにターンすることを学び過ぎたがために、真っ直ぐ真下方向へ滑り下りる事がままならないバランスとなってしまっている・・・。 一番難しいのは真っ直ぐ滑り下りる事なのですよ。 でも、スキーヤーは斜面に沿って滑り降りるバランスを確保出来ていない。 スキー操作が足元から出来無くなる訳です。
可哀相なスキーヤーを増産する様な組織の技術の提示はやめて欲しいものです。 スキーヤーが成長できる、自立できるように導くことが、スキー界の発展に繋がるのではないでしょうか。 でも、今の技術はそうではないのは明らか。 また、来年も技術が変わる事でしょう。 今の組織の行いは、ある一部のスキーヤーを対象にした技術の提示でしかないのです。 底辺から、幼少年齢から高齢者までの間のスキーヤーを対象にしていない為に、おかしな現象のスキー技術と化かしてしまっているのです。
最終回キャンプ、凸凹滑りますよ。 安全に!
まだまだ雪が豊富な月山です。 昨日、渡辺三郎さんと言葉を交わし、「な〜に、もう終わり? 来週も行いなさいよ」と、「来週も月山に来なさい」と言われました。 私もこの雪の量の中で終わるのは忍びないのです・・・。
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