昨日と今日、大雪の予報でした。 関東方面からのご参加の方、朝、赤城辺りでチェーン規制の渋滞に掛り、「間に合わないかと思いました」と。 そして「この大渋滞も今季初めてでしたし、車も多かった気がします」と。 「でも、湯沢でほとんど降りて行きました」とも。
昨日の雪は薬師スキー場にしては珍しく軽い雪。 でも、青空が出たりして、一気に、その軽さは固まる雪に変化して非常に難しい雪と化して行きました。 雪がスムーズに動かない状態。 ギツギツするのです。 そう言う時が滑り難くなるのです。 軽い雪が降った後の気温の上昇は厄介な雪なのです。
そんな新雪が積もった中で、子供達はリフト運転開始と共に、山頂へ上がれば一気に新雪滑降状態。
リフト下も何処でも滑走可能なスキー場です。 そのリフトから下を見ると、一人の男の子が、ボードを履いているお友達と探し物を・・・スキーです。 彼はスキーを外してしまってそれが見付からない状態だったのです。
そういうリフト下で明らかに目に映る状態を誰もが見ている筈。 にも関わらず、関わりを持ちたくない(私もそう思った時はあります)とでも思うのか、自分の滑りに徹しているアダルトが多かったかな・・・私的には非常に残念な思いがその場面には残ります。 なんか、「それでイイのかなぁ・・・」と。 思っちゃいましたねぇ。 色々、事情はあるのだとは思いますが、子供が困っているのに…。
スキーヤーなら、スキーが雪の中に埋まって見付からない時のこの大変な気持ち、一度は経験している筈。 そして、本当に悲しくなる位、大変であると言う事も経験ある筈。 その大変な気持ちで、子供は、自分が無くしてしまったスキーをどうやって探したらよいのか途方に暮れているという状況だったのです。
ほっとけないですよね。 勿論、コブキャンプのご参加者を引き連れていましたよ。 始まった時間で上がったリフトでしたから。 でも、だからと言って、その状況を目にして、見て見ない振りは出来ませんでしたねぇ。 みなさまもお手伝いして下さいました。 ありがとうございます。
子供に「何処で転んだの?」「転んだ所よりも上にあるから」「多分、縦に埋まっている筈だからね」と、想定して、滑った、そして、転んだ辺りをストック突き刺しながら探しました。
でも一回のそれで見付からず、2回目、上がって、フリーで滑っておられた方が、「ありましたよぉ〜」と、見付けて下さったのです。
良かったです! 何度も何度も「ありがとうございました!」を言っていた子供でした。 凄く助かった気持ちになったと思います。 判ります・判ります。 私にも経験ある事ですから。
そして、午後、別の子がやはり新雪滑降でコケて、スキーを探している姿が目に映りました。 探して差し上げた次第です。
朝一と午後一のアップはスキー捜索でした。 でも、子供の「ありがとうございました!」がとても嬉しかったです。
そういう助け合うスキー環境、もっと持つべきではないでしょうか。 整地を滑る事だけがスキーではないのです。 新雪も滑れるスキーレッスンが可能にならないと、滑れる環境は整地だけとなっていくのです。 そういう雪の中に埋もれる大変さを知る事無く、経験する事無く、整地されたバーンだけのスキーで成長していったとしたら、どうなるでしょう。 日本のスキーに発展は望めないですね。
「スキー付けて、困っているスキーヤーがいれば、手を差し伸べるスキーをしていこう」と、「せめて私だけはその精神、持ち続けてスキーをして行こう」と、より思いました。
ちなみに、佐藤レッスン受講される方、「お困り」の方がほとんどですから。 手を差し伸べて、ムチ打っている私ですから、「・・・?」なる面も多々ですけどね。
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