Ski & Pilates & 猫 大好き 【佐藤智子】ブログ

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***** 佐 藤 著 書 *****
最新著書Let's Ski スキーの(文芸社2011/01)

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...... 2011年06月27日 の日記 ......
■ 標高。   [ NO. 2011062701-1 ]
夏の陸トレ。
(ってたって、数年前に膝の障害に遭ってからは走る訳ではなく、歩くか自転車というスタイルになってしまった私なのですけれども)
「標高はどう?」とふと気になって検索しました。

そしたら、我が家の位置の標高は237mです。
そして、歩くルートの一番高い所。
そこの標高は312mという事です。

という事は、標高差75mです。
垂直に75mを上がる事を考えると、何階のビルに相当する高さでしょう?
ま、垂直歩行はあり得ない事ですが、グニャグニャと回っている道を上がって行き、そして上がった分は下がるというルートは、最適です。

坂を登る動きが何故良いのか。
「地面を踏みしめて地面を蹴る力が平地よりも強く養える」と思っています。
その動き、実はスキーにおいてとても必要な動きとなっているのです。

ブーツの中の足そのもの、ほとんどのスキーヤーは動いていないのですね…残念な事です。
足元が動かない為に、当然ながら体も動かない状態で、スキーだけがスリップして動いているという感じ。
スキーが斜面に沿って動いているにも関わらず、スキーヤー自身が動かなかったら、どういうイメージになるでしょう。
只、スキーにへばりついているだけ…です。
それで一生涯の安全快適楽しいスキーが可能になる筈がないのです。

歩行の動作と同じ動きがブーツの中で確保出来ていなければ、今季SAJの教本部が提示した「ラクなスキー」など確保出来るものではないのです。

・踵から着地:雪の抵抗を受ける山周り部分
・爪先で地面を踏み返す:切り返し部分で雪面をしっかりキャッチする

この繰り返しが雪上でも行われなければ、スキーヤーが雪上でスリップするスキーをコントロールするに至らないという事を知っていかなければならないのです。
これが成されて、安全安心なスキーが確保されるという事を知って行って欲しい。

「Let's Ski スキーのいろは」のP.71にイラストで記載しています。
イラストはスキーで滑っている動きなので坂道を下る動きで書きましたが、凸凹滑りの中でも同じで、足元が登り上がる場面では踵をしっかり雪面に押しつけ、坂を下る、良く言う「コブの裏側(向こう側)」へ動きを返す時には爪先側でスキーヤーの背後に位置する様になる雪面に足元を押しつけられる動きを確保しなければならないのです。
それには、足裏の筋肉の動きが必要になるのです。

その足元が動かないから、体も動かなくなるというシステムで、スキーではよりアンバランスな危険な乗り方になってしまうという事に繋がる訳なのです。
当然の事となっていくのです。

その足元の足裏の筋肉を強化させる事、すなわち、脚部の表裏の強化に繋がって行きますし、当然ながらお尻の筋肉も発達してきます。
坂を登る事で、呼吸器系も平地を歩くそれに比べ大きく動く様になります。
(歩く速さの調整で、辛さを調整出来ますので、歩くという事は優れた運動なのです)
結果、全身運動という事が言える訳です。

特に意識して動いて欲しいのは、踵から着地で爪先で地面を踏み蹴って、身体を前へ運ぶ動きをするという動き。
坂道で、踵着地から爪先部分で地面を踏み蹴る方向は、後側へ地面を踏んでいるという事をしっかり意識して行動へ繋げて行って欲しいと思うのです。

この地面を踏むという動きが凸凹滑りの中では物凄く必要。
でも、多くのスキーヤーは足元の動きが乏しいので出来ないのです。
スキー操作云々の問題よりも、足元そのものの筋肉の発達が弱いから体軸が獲れないという事にも繋がっていくのです。

坂を登るのに合わせて、踵から爪先へと動きを進ませ、地面との接触をしっかり持って自分自身の重さで地面を踏み返す動作を繰り返す事なのです。

この身体の動きを地面との関わり、自分の重さ利用で筋肉強化へ繋げていく事だと思います。
今、特にいわれている自重トレーニング。
この重要性の認識と工夫が身体を造るという事になるのではないでしょうか。

この夏場にとにかく努力して、来るスキーシーズン、余裕で雪面を闊歩出来る状態にして欲しいかな。
その時だけのブームのスキー技術習得だけでスキーヤーの上達は望めないのです。
ご自身の身体そのものをより柔軟に強化して行く事がスキー上達の近道でもあるという事を知って、それを行えるようにしていって欲しいと思います。

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