先日行われた、魚沼市立入広瀬小学校の閉校式典。
今迄、「閉校は致し方ない」と、少し冷めた感の私でした。 「実際に子供達が居ないのだから仕方ないよねぇ・・・」という気持ち。
しかし、閉校は数ヶ月先のことでありますが、実際に閉校式典に参列して、「仕方ないけど、その言葉で自分を納得させてはならない」という気持ちにさせられたのです。
在籍児童が自分達の経験と、長い歴史の中で歌い継がれてきた校歌への想いを披露してくれました。 逞しさを感じましたし、入広瀬という地区を大事誌にしてくれているという思いも感じられたのです。 そして、大きな声で「僕達は、私達は、入広瀬小学校を忘れません!」という言葉。 それは私の心に突き刺さりました。
「仕方ないよね」って言う気持ちだけでいた私の心に釘を刺してくれたようでもありました。
私も忘れません。 私も校歌を忘れないように抱き続けます。
入広瀬小学校がなくなることは現実でも、心に植え付けて一緒に過ごしていこうと。 子供たちからは元気というか、重みを与えられた私です。
子供達が伝えてくれたような気持ちで、私は校歌の歌詞を感じたことはありませんでした。 子供たちから、じっくりと校歌の歌詞を経験と共に伝えられると、いやはや、凄いと思わずにはいられませんでした。
そう言う思いにさせて貰えた子供達に感謝です。 そして、大きな声で経験をもとに校歌を伝えてくれる姿はとても逞しくも感じ、今年度卒業する6年生も、来年度から須原小学校へ通う子供達も、きっと元気に学校生活を送ってくれることだろうと思っています。
入広瀬小学校と中学校の9年間は同じ校歌です。
地元に残る卒業生もですが、この地から離れた卒業生に「入広瀬小学校は閉校するんですよ・・・」という現実を伝えられたらと思うと共に、ほんとうに思い出して貰えたら嬉しいし、校歌をもう一度思い出して口ずさんで貰えたらと思います。 歌えなくともメロディーは心に残っているのではと思って、記事を投稿した私でした。
新潟日報新聞 11月17日(木) 読者投稿欄「窓」 投稿記事掲載
校歌
入広瀬小学校の歩み
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