持論ですが・・・長くてすみません。
スキー技術向上、上達させる為に「直滑降」「横滑り」「ハの字」+「スキーの3つの角付け」この三種基本技術の徹底収得。 この三種をしっかり知って実践できることでスキーヤーは確実にターン技術を身に付けることが出来ると確信しています。
実際、先日の1日レッスンご参加の方に、試して貰いました。 それまでの考えは「ターンを行う」での滑りです。 しかし、「真っ直ぐで良いのですよ」という理論を与えさせて貰ったら! 斜面の沿ってのスキーヤーの動きやスキーさばきが格段に良くなったのです!
言い換えれば、スキーヤーにターン(カーブさせること)を覚えて貰おうと、その為の細々とした色々を与えない。 シンプルに、斜面に沿ってまっすぐ滑る「直滑降」、その直滑降の内容を踏まえた「横滑り」、そして、ターンに必要なスキーヤーがスキーを動かすべき3つの角度と、それに伴う「ハの字」。 これらを、ターンにしていくために、はめて行けば良いということに、私の頭は、理論は、そういう所へ到達したということなのです。
スキーレッスンで、ターンをどうやったらうまく出来るようになるかというそれを大前提で、ターンの為の技術を与えてしまうから、一般基礎スキーヤーは悩むだろうし、上手くいかないのではと思うようになったのです。 からだを思うように動かせないというのもあるかも知れません。
でも、まっすぐ滑ることは出来る筈。 ターン技術はまっすぐ滑ることが出来る、その技術内容を持っていないと仕上げていくことは難しいと思っています。
スキーヤーはターン技術を覚える前段階で、斜面に沿って真っ直ぐ滑ることと、その速度徐々に減速してを止めることを経験する筈です。 しかし、それが出来るようになると、カーブさせていくことだけに執着してしまいます。
何故、指導者はターン技術を教えるのか。 それは試験や検定があるからではないでしょうか。 「こうでなければ合格点に至らない」「技選で高得点の出た滑りはこうです」ってのが、日本の基礎スキー界の見えない雰囲気になっているのではないでしょうか?
過去、私も一生懸命にスキーヤーが上手くなって貰う為にターンに導く技術を教えていました。
でも、最近思うことは・・・「もしかしたら、斜面に沿ってまっすぐ滑り降りていないのではないか?!」と、思わずにはいられない現象に多々遭遇し、「基本技術が全ての技術の大元になる」と、今更ながら、ターンのための技術を教えるよりも、真っ直ぐシンプルな動きと滑りをして貰う方が、スキーヤーは確実なスキーが出来ていくと思えるのです。
ターン技術は、まっすぐ滑る技術の組み合わせで可能と言えるのです。 でも、これで斜面を滑り降りる過程で、ターンが上手く出来るようになるとしたら、この技術の徹底提供で、スキーヤーは自分の思うように、大自然の雪の傾斜で闊歩可能になるのではないでしょうか。
ターンは、真っ直ぐ滑る技術のアレンジで可能になるのです。
斜面に沿って、フォールライン方向へスキーヤー自身が駆け抜けるような動きで滑り降りることが容易にできていますか? このことが、ターン技術を身に付けられる動きの大元になるのです。
しかし、その方向への動きが不足するとなると、スキーヤーは斜面下方向へ動けない分、斜面を横切る方向へスキートップを向ける動きの方が多く出すことになってしまいます。 そうなると、スキーヤーは常に斜面横向きに進むことになる為に、斜面に沿って下方向へ動く動きはより動きの無い状態に置かれることになるので、「切り返し」と言われる動きが出来ない状態にも陥ると言えるのです。
ターン技術は、スキーヤーのアレンジであって、「こうでなければならない」というようなターンに、全てのスキーヤーに求めさせてはならないのではないでしょうか。
でも、斜面に沿って滑り降りるスキーヤー自身であれば、「こうでなければならない」というような、組織が求めるような、指導者が求めるようなターン技術を具現するのは容易になってきます。
では、何をアレンジするのか? それは、基本技術のこの三つの技術です。 フォールラインに沿って真っ直ぐ滑る「直滑降」技術 速度を微調整できる「横滑り」技術 スキーの向きを変える為に必要なバランス「ハの字」に出来る角度
これらの基本技術がなぜ必要なのかということを知って貰うことはとても大事です。 その基本技術のフル活用で、スキーヤーは自分の思うような滑りで斜面を闊歩することが出来ると言えるのです。
「スキーレッスンでスキーヤーが上達するために与えるべき技術は基本技術だけ」と、確信できたのは、今年の春季高校生大会で、高校生が滑っている姿です。 高校生が「直滑降」「横滑り」「ハの字」を意識して滑っているかと言ったら、そんなことはこれっぽっちも思っていないと思います。 しかし、彼等彼女等は、とても理にかなった滑りをしていたのです。 れーすなので当たり前ですけど。
それを見て、「一般スキーヤーに不足しているのはこういう滑りの考え」と、思った私なのです。 決して一般スキーヤーに「いち速く滑って下さい」ということではないのです。 「斜面に沿って、下方向へ動く動きを持っていないと、ターンの為の技術も身についてこない」ということなのです。
「斜面に沿って滑り降りる」という部分。
それを知って貰う為に、スキーの向きをあえて斜面下向きで終わらせて貰いました。 そうすることで、スキーヤー自身は斜面に沿って動かなければならなくなりますし、その動きの中で、スキーを左右へは置き換えも足元から可能になってきます。
こんな動きが出来るのは相当滑れる人! と思うかも知れませんが、多分、出来ると思っています。 まっすぐ滑る方向「直滑降」の方向へ、左右に置き換えるスキーの向きを合わせて終わらせ、次の向きへ入れ替える。
可能な限りスキートップを斜面横向きにしないこと。 それで、斜面に沿って動かなければならないスキーヤー自身の動く方向が何となく感じて行けるようになると思うのです。 ターン技術の中に直滑降要素が無ければスキー裁きも上手くは行かないとも言えるのです。
スキーヤーが斜面に沿って滑り降りる事が出来れば、それが切り返しにも繋がります。 教える要素は極めてシンプルになっていきますし、滑り手も何をしたのかという実感も得られるので、自身で出来ていることとそうでないこともわかるようになります。
斜面に沿って滑り降りる動きが分かれば、ではもっと楽をするために、スキートップを少しずつ斜面の横方向へ向けるべく動かすようにしてみましょう。 という段階を踏んでいけたら良いのです。
回転弧の微調整に仕向けていくのです。 そこには「ハの字」のバランスの考え方も張り付いてきます。 (スキーを直滑降方向へ合わせて滑るその中にも「ハの字」の考え方は必要です)
今年の大会役員手伝いで見ていた高校生の滑りは、私のスキー技術提供に画期的な考えを構築させてくれました。 そして言えるのは、スキー技術上達の技術提供はシンプルさの中に存在していると言えると。
シンプルな技術提供も、提供側はとても楽になります。 勿論、受ける側もカーブのこの辺りでこういう動きをして、此処ではこうやって! なんて動きは、その人しかできない動きで、バランスもタイミングも人様はバラバラなのだから、指導者の言う通りに滑られたら、レッスン不要ですよね。
きっと一般スキーヤーにはターンの為の技術というような、与え方をしない方が上達出来ると思います。 「直滑降」「横滑り」「ハの字」+「スキーの3つの角付け」をみっちり学習して貰えたら、あとはスキーヤーの勝手に、それらをフル活用で思うような回転弧で斜面を闊歩したら良いのです。
凸凹滑りも考え方は同じです。
スキーの基本技術は <斜面に沿って真っ直ぐ滑り降りること> <速度を徐々に減速して滑り降りれること> <スキーの向きを徐々に変えていくためにハの字のバランスをより知って、活用できるようにしていくこと> だと思います。
これらの技術抜きにスキー上達は望めません。
こういう領域に到達した私です。
「直滑降」「横滑り」「ハの字」+「スキーの3つの角付け」を学んで、将来も安全安心に、シャバシャバな雪も、整地も新雪も凸凹も自分の思うように容易に滑られるようにしていけるように! 毎年ひとつずつ歳を重ねて老化へ歩んでいるのですから、安心安全な滑りは絶対条件ですね!
研修会も今季のテーマは基本技術しか提案しないようにしたら良いと思います。 ターンは皆さんご自由にということにして、ゲレンデに色々な滑りで花が咲くような世界にしていったら良いのではと思います。
真っ直ぐな滑りの組み合わせが、カーブできる技術へ繋がって行っているのですから。
期待したいです。
と言いながら、持論ですけど、きっと、さとうレッスン受講の方は上達していくと思っています。
桜は散っても楽しませてくれますね💓
椿の花!
椿の花!
一本の木に赤とピンクの花が咲くので 混じった椿の花も!
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