年末の2012年12月31日(月)は物凄い吹雪でした・・・。 丸一日、新雪滑降です。 そして、寒かった・・・です。
どうしても、スキーを想定すると、「回転弧」「ターン」が先行する為に、どうしても、斜面落下が曖昧になっているというのが現実です。 斜面に沿って滑り下りる事が出来れば安定は抜群になるのですが、それが中々出来て行かないのが現実ですね。
斜面は、傾きです。 傾きの足場の上に私達スキーヤーは「滑る」スキーを付けて滑っているのですから、スキーヤー自身も、「傾き」のバランスをイメージして、斜面に滑り込んでいける状態を確保すて行かなければならないのです。
が、どうしても、日常の斜度ゼロの状態の態勢でスキーをしてしまう為に上手くいかなくなってしまうのですね。
それに、雪の抵抗が必ず掛かってくるという事を意識して、それに対応できる体制を整えて行くこともやって行かなければならない動きです。
それらを身に付ける為に、最初から回転弧やターンを考えて技術を入れて行こうとしても、それまた無理なのですね・・・。
「爪先を使えること」 「踵を使えること」 「脛の前方向への傾きと横方向への傾き」 「横滑りの状態では上体と下肢の逆捻りは「当然行わなければならない」で行える様にする事」 「スキー操作は爪先部分から動くこと」 「内足(山足)の使い方をしっかり学ぶこと」 「斜面に沿って、スライディング出来ること」 「ETC」
です。
徹底させて頂きましたが、まだまだそれらは一部です。 そして、2日間キャンプでも時間が不足です。
スキー技術は、身体の数か所の部位を同時に違う動きで対応して行かなければならない単一の動きでクリア出来て行く様な動きではないのです。 それらを身に付けるには、日々の中で身体の動きをチェックしながら、ストレッチングや強化を重ねて、雪上で動く身体で対応出来るようにして行かなければ、身には付きません。
日常ではなかなか「滑る」という傾斜地に身を置いている訳ではないので、厄介なのです。 でも、スキーを身に付けるということは、スキーヤーがそのスキーを操作できていなければなりません。 尚も、スキーヤーが斜面を滑り込まなければならないのです。 滑るスキーの上に、只単に乗っかってても、マズイのです。
上手にならない理由に考えられることです。 ・直滑降でスキーヤーが斜面を滑ろうとせず、スキーに乗っかって運んで貰っている状態。
・横滑りで雪の抵抗を受けるにも関わらず、上体と下肢の逆捻りが出来ず、内足(山足)が使いこなせていないこと。 それに伴って、腰の位置がスキー板よりも山側に位置させておけないこと。
・踵をしっかり雪面に押しつけて、こすり付ける動きが出来ないこと。 踵にドカッと身体の重さを預けることではありません。
それらが、「直滑降」と「横滑り」の中でとにかく確実に行えていかないと、ターン誘導にはなって行かないのです。
文章にするのは難しいです。 でも雪上で説明して行って貰ったとしても、動く身体を持っていないとなると、これまたイメージが違ってくるので、身体の使い方は違うものになってしまうのです。 教えるのも大変なのです。
でも、一つ一つ重ねて行くことで、少しずつではあれ、積み重ねられるので身体の使い方に違いは出て参ります。 その条件、「斜面に対して、直下落下」でなければ覚えられるものではありません。 ですので、私のレッスンでは、とにかくスキーヤーが斜面を真っ直ぐ滑り下りることが絶対条件になりますので、ターンはその後の後のことです。
真っ直ぐ滑る事の出来るスキーヤーはカーブであっても強いものなのです。 でも、ターンが最初に入るスキーヤーは、斜面落下は弱いので、身体も使いこなせなくなっています。
そういう感覚でスキー技術を重ねて自分のものにして行くことが大事なのです。 でも、今のスキー技術提供は、真っ直ぐ滑ることよりもいかにクルクル回るかですから、身体もクルクル回っているではないですか・・・でしょ? わかりません? そうなっているのですよ。 上手になる筈が無いです。
「さとうともこはバカなことばっかり言ってる」と思ったら、直滑降をへっぴり腰でなく真っ直ぐ滑ってみて下さい。 「さとうともこはバカなことばっかり言ってる」と思ったら、内足(外足)の横滑りをビシ〜ッと決めてみて下さい。
それがスキーヤー自身が自身のスキー技術土台を知るバロメーターになりますから。
でも、さとうともこレッスン、ご経験下さい。
スキーの常識が常識では無くなります。 でも、確実に斜面落下に強くなっていきます。
そんな年末年始と、年明けの1日レッスンでした。
1/3〜1/7迄、新潟大学のスキー授業で山形蔵王温泉スキー場です。 授業は4日午後〜7日午前迄。 でも、午後から、知人のレッスンが入りました。
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