この週末は、福島県です。 高畑スキー場です。 お宿は花木の宿です。
昨年までは、中華料理が出ていたのですが、どうもシェフが此処から40km先の田島と言う所にご自身のお店を出したとの事で、和食になりました…。 チョイ残念ですけどぉ。
その高畑のコブキャンプ、定員10名と募集して、8名様のお申し込みがありました。 私自身、自分でビックリ! 「うわっ・・・沢山の皆様…」ってな有様。 いっつも、5名〜6名がマックスの佐藤のキャンプ、久々日に大勢様で、ありがとうございました。 やはり、8名様が前に並ぶと「多いなぁ」と感じます。
が、しっかり今日も滑ったかな? どうかな。 凸凹を造って滑り始めて、速度を出して滑る事を目的にはしていない為に、「凸凹の条件を利用出来る様になる事」「その為に横滑りは徹底的」「横滑りも内足を使える事と腰をしっかり使えるようにする事」「踵を使える事」「爪先でスキートップを動かしていく事」「上半身の外向をしっかり作る事」「ETC」と、次から次に注文を出して、行って貰いました。
「これを注意するとこれが出来ません」と、一つの動きの中に最低3つの動作が行われなければバランス維持に繋がらないのです。 単一動作では、雪の斜面落下には繋がらないのです。
大変そうでした。 みなさま。 あれもこれも注文が次から次に上乗せですので、一つの動作が疎かになれば、やはりバランスは整わないのです。
真っ直ぐ滑る直滑降のバランス。 そして、雪の抵抗を求める横滑り。
この単発の滑り「直滑降」と「横滑り」それ自体をしっかりポジションを確保して出来るか否かが、雪の斜面落下でターンを確実に安定した状態で仕上げられる状態になると言う事を学んで頂けたら、凸凹滑りはより楽な状態で滑る事が可能になるのです。
直滑降は二本の足の上に身体が位置します。 確実に二本の足を使います。 それが基本だとすするのであれば、横滑りも確実に二本の足を使って横滑りが出来て行かなければなりません。
しかし、直滑降の場合は、雪の抵抗が少ない状態です。 その時の重心の位置はブーツよりも腰が後方に位置していたのでは非常にまずいです。 骨盤を前傾した状態で、へそが前に出て行く状態で滑って貰いたい。 その態勢は、切り返しの腰が動く方向でもあるのです。
でも、雪の抵抗がかかる時、横滑りです。 その場合は、明らかにスキーヤーの重心はスキーよりも後方に位置している方が落下慣性に順応できる状態と言えるのです。 重いものがスキー板(足元)よりも斜面の上の方に位置しない限り、スキー板で雪を押し退かすというバランス確保にはなりません。 そして、より内足(山側の足)をしっかり使えるバランスを覚えなければ腰の位置も定まらなくなります。
横滑りを行わなくなった今の基礎スキー。 このままの状態で進むとなると、日本人基礎スキーヤーはかなり下手くそなスキーヤーとなっていく事になるでしょう。 両足を使えない、しかも、スキー操作を足元で出来ない、頭をターン内側へ動かすだけのスキー…。 新雪にも入れなくなるでしょうね。 新雪滑降も教えられない先生が増えてくるのは間違いないでしょう。 勿論、コブも滑れない先生も増える事になります。
私は、コブ滑りが出来無くなって、「これで先生は死んだ…コブを滑れない、教えられない先生なんて…」って思いましたから。
雪の条件は整地バーンだけではないのです。 今滑るスキー技術で、分野の違う競技スキーへもテレマークスキーへも、勿論モーグルスキーへも渡り歩ける技術でない限り、頭打ちのある、身体に負担のかかるスキー技術と思う事です。
コブキャンプやレッスンでの技術は、この技術で競技スキーへも通用する土台が出来ますし、勿論、テレマークスキーもOKとなります。 只、今の基礎スキーの滑りには繋がりません。 身体がクルクル回るスキー技術は、技術として存在する者と思えないからです。 それを覚えてしまうスキーは、片足一本でしか支える事の出来ないバランスですので、非常に弱いです。
雪の斜面が相手ですので、やはり、雪を押し退かす事の出来る重さ落下を覚えないと安定感は求められないでしょう。 それに何より大事な「安全確保」も。
明日も朝から凸凹造りを予定して、今日の内容を繰り返します。 その前に、ミーティングかも。
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