11月の「シーズン初め基礎技術スキーレッスン in 熊の湯」に上がるのに、冬タイヤに交換した際、タイヤ屋さん曰く「減っているので滑る様だったら交換した方がイイですよ」と。 ということだったので、交換して参りました。
新しいタイヤは、違う!!! 当然ではありますが。 ビタ〜ッと食いつく感じですよ!
という事は、やはり私は車でも滑って走っていたと言う事なのでしょうね。 そうであってはならないのですけど・・・。
12/9の大雪で、近辺のスキー場はこの三連休に一斉にオープンしました。 魚沼大原スキー場も12/22が初日となった今シーズンです。
が、私は、奥只見丸山スキー場でした。 毎年、この時期の雪のある所としたら、奥只見丸山スキー場なのです。 が今年は違ってしまった訳なのです。
私の臭覚がもっともっと鋭かったら・・・この三連休は魚沼大原スキー場で行う事が出来たのかも・・・とも。
来年は、「魚沼大原スキー場(但し、雪不足の場合は奥只見丸山スキー場)」と、曖昧な場所設定にしたいと思います。
その奥只見丸山スキー場では、1日レッスン×3日間でした。
12/22(土)小雨+曇り、山頂は小雪 12/23(日)ドッピ〜カン!!! 最高〜でした。 12/24(月)小雪時々青空、寒い日でありました+粉雪!
天気予報と逆行する天気に恵まれた3日間でした。 ご参加者もラッキーです。
 麓の脇のブナ林
 うわぎの足跡がわかりますか・向こうの方です
 第2リフト乗車中に、左脇のブナ林
これだけの雪が積もっていると、奥只見丸山スキー場まで足を延ばさなくとも至る所でスキーヤーボードは可能になります。 超〜空いていましたよ。
山頂では「スポーツの星カスタム」 の星直樹さんと関塚真美さんもポールレッスンを行っていました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 題目:教えていて思うこと
私は3日間、徹底して「基礎技術の提供」でした。 これは2003年にMogul Skiを学んでから一貫している内容です。 佐藤著書≪Let's Ski すきーのいろは≫(文芸社) にも記載しました。
今のカーブし易くなったスキー板によって、スキーヤーは逆に技術を知らなくともカーブが可能になって、結果、それがターンと錯覚するスキーヤーが増えてきているのも事実です。 ですので、「技がない!」のです。
み〜んな同じ滑り・形。 右へならえ状態。
直滑降も斜面に沿って滑り降りれている訳ではありません。 勿論、横滑りをした際に、山側の足を使える人はほとんどいません。 その為に腰が定まりません。 よって、雪面への働きかけも出来ていません・・・。
ないないづくしの状態のスキーヤーに、どれだけ勉強して帰って貰えるか・・・。
1日の数時間で身体に身に着く訳が無いのです。 2日間やったとしても不足な時間です。 私的には、「と〜っても時間が無さ過ぎ・・・」なのです。
その場で、説明をその都度行いますが、知識として頭に入ります。 が、滑るスキー板の上で身体が動かない限り、覚えられるものではないのです。
スキー板は滑っていっているのですから、スキーヤーが斜面を滑り降りる状態を維持しないと、本来、スキー技術は身体に備わって来ないものなのです。 でも、直滑降が・・・。
ターン技術など考える必要はないのです。 上手くいかない理由は、真っ直ぐ滑り降りるバランスを認識していない為に起こる現象。 その真っ直ぐ滑るを確保した上で、ターンに必要な要素を取り入れて行かなければならないのです。 が、「スキーは回転」と認識してしまっているが為に、回る方ばかりに身体を使い過ぎてしまっている・・・だから、上手くいかないのです。
横滑りもほんとうに大事で、立ちあがって行く上で、と〜〜〜っても大事な大事な土台となる技術なのです。 が、それも教える場が少なくなってきている。 もしくは教えなくなっている。 かもすると、教える人が居なくなっているのかも知れません。
横滑りを確実に教えられる先生(有資格者)が居なくなったとしたら! 日本のスキーは壊滅です。 ターン技術よりも横滑りが大事とどれだけの先生方が感じて教えている事でしょうか! (研修会を見る限り、ないですよね)
終わりますよ。 横滑りをしなくなっているスキー産業は確実に終わります。
先生となりうるみなさまにも横滑りの練習を徹底して貰う場面がありますが、出来ていません。 残念ながら。 特に内足の使い方。 これが出来ていない為に腰が定まっていないのです。 それによって、片足一本(谷足)だけしか使えず、腰も使えない。 そうなると、只、スキー板に乗っているだけのバランス確保になる為に、スキーヤーはお人形さんの様に動けなくなってしまうと言う悪循環を招いてのスキーを展開しているだけになっているのです。
それが現在の光景です。
雪面に働きかける事が出来ずして、スキーヤーは自身の身をバランスよく保つことが出来るでしょうか。 求めるスキーが高度になればそれは無理なことです。 斜面に居ながら、斜面に直角に立つ事も、スキー板の面に直角に位置する事も出来ないで終わってしまいます。 斜度の上に身を置いていながら、身体の使い方は、日常の斜度ゼロの状態の使い方のままで終わる・・・のです。 横滑りが出来ないと言う事は。
でもスキーヤーは、斜度ゼロの足元に立っている訳ではないのです。 斜面を滑り降りていくのですから、雪に働きかけをしていかない限り、上級レベルへ到達しないのです。
でも、そんなことを学ばなくともスキーで滑れてしまうのも事実です。 なんでもいいんですよ。 実際は。
でも、「上手くなりたい」の欲求が絡むなら、もっと、基礎技術の勉強を徹底的に行うことなのです。 その部分の欠如は、スキーライフを短命にしている様なものですからね。
私も頭を悩ませています。 「どうやったら理解して貰えるのか、身体を動かしていけるようになるのか!」と・・・。 酸欠はレッスン時、毎回です。
「分からない人に分かる様にするには」が私の課題です。 これでもか、これでもかと、あれやこれやと引き出しを出し入れします。
身体も、単一方向だけの動きではダメですからね。 頭、首、肩、両腕、上体、腰、両脚、両足元、それぞれが色々な動きを同時に行えて初めてバランスが撮れると言うのがスキー技術なのです。
それらが一斉に同じ方向をむくという技術は本来存在しないのですよ。 それをスキーと正体していく・・・ありえませんからね。
私がもっと学ばなくてはならないのかも。 人間の肉体学とか心理学を・・・。
エネルギーを使い果たすスキーレッスンと、次第にそうなって行く気がしています。 タフでなければつとまりません。
表面的な形だけの提供がどれ程楽チンか・・・。 でも、私には許せない技術提供です。
みなさまも、ご覚悟の上で、勉強しにお越し下さい。
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